ニュースの概要
パナソニック エンターテインメント＆コミュニケーション株式会社は、映像制作ソフト「Media Production Suite」の有償プラグイン「Video Mixerプラグイン AW-SF400G」のバージョン2を2025年度第1四半期より提供開始します。新バージョンでは、AIによる自動顔フィルター処理や顔ピクチャーインピクチャー（PinP）表示が可能となり、ライブ映像制作における作業の効率化とプライバシー配慮の向上が期待されます。
✅ リリース企業名
パナソニック エンターテインメント＆コミュニケーション株式会社
ニュース内容
パナソニックは、高品質な映像制作を可能にするソフトウェアプラットフォーム「Media Production Suite」に対応した「Video Mixerプラグイン AW-SF400G」のバージョン2を2025年度第1四半期より提供開始すると発表しました。
本バージョンでは、AI顔検出技術と顔認証技術を用いたリアルタイムモザイク処理「AI Effect Filter」が追加され、撮影中に人物の顔を自動で認識し、モザイクなどのフィルター処理を施すことが可能になります。これにより、プライバシーへの配慮が求められる撮影現場での後処理作業を大幅に削減できます。
また、AI Face Crop機能により、特定の人物の顔を認識・追尾し、自動的にピクチャーインピクチャー（PinP）として挿入することが可能に。これにより、1台のカメラでも複数人の顔PinPを表示可能となり、イベントや講義などの現場で効率的な映像制作が実現します。
さらに、オーディオ入出力や外部API対応機能も新たに搭載され、ライブ制作全体の作業効率が向上。パナソニックはこれらの機能強化により、多様な制作現場のニーズに応え、映像制作の省力化と高品質化を推進するとしています。
なお、新バージョンは2025年4月6日〜9日に米国ラスベガスで開催される「NAB Show 2025」にも出展予定です。
出典
🔗 PR TIMES – Media Production SuiteのVideo MixerプラグインがAI×顔検出技術を活用した自動顔フィルター処理と、顔ピクチャーインピクチャー（PinP）に対応
🔗 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006173.000003442.html
AIVISOR編集部より
映像制作におけるAI技術の実用化が加速しています。今回のアップデートは、リアルタイム処理の自動化による制作現場の負担軽減と、プライバシー配慮への対応という2つの課題に対する解決策として非常に実用的です。
また、1台のカメラで複数の顔PinPを表示できる技術は、これまで機材コストや人手がネックとなっていた現場にも大きなインパクトをもたらすでしょう。教育、ビジネス、イベント、配信など、活用シーンは非常に幅広く、多様な業界に波及する可能性があります。
パナソニックのこうした取り組みは、AIと映像制作の融合の最前線を示すものとして、今後の業界動向に注目が集まります。
