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ドーモ「日本企業のAIとデータ活用の実態調査」を実施~推進の障壁が浮き彫りに

目次

ニュースの概要

・全国の中堅・大手企業でAIを導入している企業の経営層・情報部門・一般社員計900名を対象に、AI/データ活用の実態を調査した結果を公表しました。
・会社のAI活用レベルについて「活用できている」との回答は意思決定層75.0%、一般社員48.0%で、認識にギャップがあることが示されました。
・AI活用の主目的は各層とも「日常業務の自動化・効率化」が最多で、売上貢献への期待・実感は層間で差があり、成果はまだ道半ばとされています。
・AI推進の障壁は「従業員のリテラシー・知識不足(46.1%)」「戦略やビジョンの不明瞭さ(32.3%)」が上位でした。
・データ面の課題は「品質のばらつき」「リアルタイム連携の欠如」「データ散在」などが挙げられました。

✅リリース企業名
ドーモ株式会社

ニュース内容(詳細版)

AIを搭載した全社データ活用プラットフォーム「Domo」を提供するドーモ株式会社は、従業員300名以上のAI導入企業に勤める経営層・経営企画200名/情報システム・IT・DX部門200名/一般社員500名の計900名を対象に、「日本企業のAIとデータ活用の実態調査」(2025年9月3日~5日、インターネット調査)を実施しました。生成AIの普及で活用が加速する一方、層間の認識ギャップ推進の障壁が浮き彫りになっています。

活用レベル(会社・個人)における認識差

  • 会社のAI活用レベル
    • 「活用できている」:意思決定層 75.0%一般社員 48.0%27.0pt差)。
    • 一般社員では「十分に活用できていない/全く活用できていない」合計が42.6%に達し、現場実感の遅れが見られます。
  • 個人のAI活用レベル
    • 「活用できている」:意思決定層 71.5%一般社員 30.2%41.3pt差)。
    • 個人レベルでも実装・スキルの浸透に大きな差が存在。

AI活用の目的と成果(“効率化”中心、売上寄与は道半ば)

  • 目的(上位)
    • 「日常業務の自動化・効率化」70.7%(各層で最多)。
    • 「売上向上・顧客体験最適化」:意思決定層 51.0% vs 一般社員 20.4%30.6pt差)。
    • 「マーケティング施策の改善」:意思決定層 44.5% vs 一般社員 15.8%28.7pt差)。
      → 経営側ほど成長領域(売上・CX・マーケ)への期待が高い一方、現場は効率化に比重。
  • 成果(上位)
    • 「業務効率化」58.7%、「従業員の生産性向上」41.3%
    • 成長領域では「新規ビジネス創出」:意思決定層 36.0% vs 一般社員 15.8%20.2pt差)/「売上拡大」:意思決定層 33.0% vs 一般社員 12.0%21.0pt差)。
      効率化の実感>売上・新規事業。層間で成果認識にギャップ。

戦略・ビジョンと現場浸透(ロードマップ共有は15.0%)

  • AI導入・活用の戦略/ビジョン
    • 「明確なゴールとロードマップがあり、全社で共有」15.0%
    • 内訳:意思決定層 24.5%情報部門 22.5%一般社員 8.2%
      → 現場へのビジョン浸透不足が顕著。戦略・ロードマップ不確定(合計66.4%)。

推進の障壁(“人材・戦略・セキュリティ”の三重苦)

  • 上位障壁
    • 従業員のリテラシー・知識不足 46.1%
    • AI活用の戦略やビジョンの不明瞭さ 32.3%
    • 導入・活用を推進するための人材やノウハウ不足 28.7%
    • セキュリティ面の不安 28.6%
      教育・人材/トップの方針/安全性の三領域がボトルネック。

データ活用の浸透と課題(“品質・連携・散在”が制約)

  • 浸透度
    • 「一部の部署で活用」42.8%、「全社で日常的に活用」23.9%
    • 「全社で日常的に活用」:意思決定層 38.5%情報部門 29.5%一般社員 15.8%
    • 一般社員の20%以上が『分からない』と回答し、現場への定着不足が示唆。
  • データ面の上位課題
    • 品質ばらつき 30.0%
    • リアルタイム連携の欠如 25.7%
    • 社内の複数システムに散在 25.3%

企業コメント(要旨)

  • 現場が「置き去り」になりがちで、浸透段階の課題が大きい。
  • 効率化の成果は広がる一方、売上・新規事業など正の価値創出へのシフトが次段階。
  • そのために、明確な戦略・ビジョン、全社体制、データ×AIの接続(品質・散在・リアルタイム)の解消が不可欠。
  • Domoは、専門知識がなくても誰もがデータとAIを活用できる環境を提供し、全社的活用の底上げに貢献していく、としています。

出典

🔗 PR TIMES – AI活用の障壁 「従業員のリテラシー・知識不足(46.1%)」、「AI活用の戦略やビジョンの不明瞭さ(32.3%)」が上位に、「置いてけぼり」の現場で広がる意識の差も浮き彫りに ~ドーモ「日本企業のAIとデータ活用の実態調査」を実施~
🔗 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000203.000026007.html

AIVISOR編集部より

本調査は、「活用しているつもり」と「現場実感」の乖離と、AIを価値創造につなげるための戦略・人材・データ基盤の不足を具体的に示しています。まずは全社で共有されたゴールとロードマップを定め、現場が迷わないユースケース単位のKPI(時短・一次解決率・売上寄与)を設計することが重要です。並行して、データ品質統一・リアルタイム連携・散在解消を進め、リテラシー育成(オンボーディング+継続学習)と推進役(データアンバサダー等)の配置で“浸透の壁”を乗り越える体制づくりをおすすめします。

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