ニュースの概要
・いえらぶGROUPが不動産会社186名、エンドユーザー757名(計943件)に「不動産業界の生成AIに関するアンケート調査」を実施
・AI活用企業は36.6%、今後の導入に前向きな企業は95%以上で、意欲と実装にギャップ
・自動化したい業務は「物件説明文作成」が最多、懸念は「応答・生成内容の正確性」
・エンドユーザーの生成AI利用意向は賛否が拮抗し、正確性や個人情報取扱いへの不安が上位
✅ リリース企業名:株式会社いえらぶGROUP
ニュース内容
不動産業界特化のDX支援サービスを展開する株式会社いえらぶGROUPは、不動産会社・エンドユーザーを対象に「不動産業界の生成AIに関するアンケート調査」を実施し、有効回答943件の結果を公表した。近年の生成AIの進化を背景に、不動産実務への活用が注目される一方、応答の正確性や個人情報の取り扱いへの懸念もあるため、現場の利用実態と導入意向を把握した。
サマリーでは、①生成AIで自動化したい業務は「賃貸・売買の物件説明文作成」(15.7%)が最多で、導入時の懸念は「応答や生成内容の正確性」(34.8%)がトップ、②エンドユーザーの生成AIによる問い合わせ・説明の利用意向は「利用したい」「利用したくない」がほぼ半々、③不動産会社の20.4%が生成AIを導入済みで、25.3%は「構想はあるが具体化していない」とした。
エンドユーザーの経験では、生成AIやチャットボットによる自動応答を「受けたことはない」が86.5%と多数で、活用は内部業務で進む一方、顧客向けサービスでは広くは浸透していない実態が示された。不安点は「情報の正確性」(29.7%)、「個人情報の扱い」(19.9%)、「生成AIだけでは相談しにくい」(19.8%)が上位。
調査概要は、期間2025年10月13日~10月27日、対象は「いえらぶCLOUD」利用企業従業員等および「いえらぶコラム」読者・SNSフォロワー等、手法はインターネット調査。いえらぶGROUPは、生成AIを活用した業務支援・コンテンツ提案機能の提供を進め、今後も機能開発を継続するとしている。問い合わせ窓口や企業情報、関連サイトへのリンクも案内された。
出典
🔗 PR TIMES – 不動産会社の2割が業務に生成AIを導入済み、エンドユーザーのAI利用意向は賛否が分かれる結果に|いえらぶ調べ
🔗 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000699.000008550.html
📌 4. AIVISOR編集部より
業務効率化ニーズが強い一方、正確性と個人情報への懸念が導入の壁となっていることが浮き彫りになりました。まずは「物件説明文」「問い合わせ返信」など影響範囲を制御しやすい領域で人間の最終確認を前提にPoCを重ね、効果測定(誤答率・作業時間・CS)を可視化して段階導入するのが現実的です。対顧客向けには、出典表示・回答根拠の明示や有人切替の導線を設けることで不安低減につながるでしょう。

