ニュースの概要
AIQ株式会社とKDDI株式会社は、KDDIが提供するサブスクリプションサービス「Pontaパス」のマーケティング施策において、AIQの独自特許技術「HUMANISE AI」を活用したデジタルクローン生成による新たなアプローチを開始しました。
この取り組みにより、SNSデータや1st Partyデータから個人の興味関心やライフスタイルを反映したAIクローンを構築。従来では捉えきれなかった消費者インサイトの可視化を実現し、より精度の高いマーケティング施策の設計が可能になります。
✅ リリース企業名
AIQ株式会社
ニュース内容
■ デジタルクローンで消費者の「心の声」に迫る
本取り組みは、SNS上の個人特性データとKDDIが保有する1st Party Data（インタビューなど）を組み合わせて、高精度なデジタルクローン「デジタルカスタマー」を生成するというもの。AIQの特許技術「HUMANISE AI」により、デジタルクローンは実在の消費者のように会話し、企業は24時間いつでも自由にインサイトを抽出することが可能になります。
■ 従来のマーケティング手法からの進化
これまでのデジタルマーケティングでは、ユーザーの趣味嗜好や生活様式の深層部分まで把握するのが難しいという課題がありました。今回の取り組みにより、ユーザーの潜在ニーズや行動心理を可視化し、よりパーソナライズされたキャンペーン設計やプロモーション戦略の構築が可能になります。
■ Pontaパスとの連携
「Pontaパス」はKDDIが展開する月額制の会員制サブスクリプションサービスで、クーポンやエンタメコンテンツ、スマホの安心サポートなどを提供。今回のAI施策導入により、ユーザー体験の質を飛躍的に高めることを目指しています。
■ 今後の展開
AIQとKDDIは今後も協業を通じて、AIを活用したデジタルマーケティングのDX強化を推進。より高精度なプロファイリングとインサイト抽出によって、企業と消費者の関係性を深め、新しい形のマーケティング体験を創出していく予定です。
出典
🔗 PR TIMES – AIQとKDDI、AIを活用したデジタルクローン技術で「Pontaパス」のマーケティングを革新
🔗 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000199.000037916.html
AIVISOR編集部より
「デジタルクローン」というワードにSF的な響きを感じる方も多いかもしれませんが、今回の取り組みはまさにマーケティングの未来を体現するプロジェクトと言えるでしょう。SNSから抽出した個人特性と企業の1st Partyデータを統合し、個性を持ったAIを創り出すというアイデアは、これまでの消費者調査の常識を覆す画期的な手法です。
特に注目すべきは、「24時間いつでも・誰でも・何度でも」会話できるデジタル消費者という存在。これによりマーケティング部門は、リアルな消費者行動を仮想的に再現しながら、施策の検証やアイデア創出を瞬時に行えるようになります。
また、Pontaパスのようなサブスク型会員サービスとの親和性も高く、会員ごとの興味関心に合わせたレコメンデーションやプロモーションも可能に。今後、こうしたAI×CX（顧客体験）の融合は、あらゆる業界に広がる潮流となるでしょう。
今後の進化や他企業での活用事例にも、引き続き注目です。
