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リーテックスとあいおいニッセイ同和損保、生成AIによるフェイク対策で実証実験を開始 ― 映像証明技術「ONEデジ」で保険請求の真偽判定へ

目次

ニュースの概要

リーテックス株式会社とあいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、保険金請求における不正対策として、生成AIによるフェイク画像検出を目的にスマートフォンカメラを活用した実証実験(PoC)を実施することで合意しました。リーテックスが開発した**映像証明技術「ONEデジ」**を用い、災害時の保険金請求プロセスにおける画像・映像の真偽判定の仕組みづくりを共同で検討していきます。

リリース企業名
リーテックス株式会社


ニュース内容

■ 背景と目的

毎年のように発生する地震や台風などの自然災害により、火災保険などの保険金請求が急増。保険会社にとっては迅速な支払いと正確な損害確認が求められる一方、近年は生成AIによるフェイク画像のリスクも増大しており、損害確認における真偽判定の重要性が高まっています。

■ 実証内容と技術のポイント

この実証実験では、保険契約者のスマートフォンに搭載されたカメラを活用し、保険金請求の際に撮影した映像・画像に対して、リーテックスの映像証明技術「ONEデジ」を適用。撮影時点で改ざん不可なデジタル証明を付与することで、後の検証・信頼性担保が可能になります。

ONEデジは電子透かしとは異なり、映像ファイル内に豊富な付帯情報を記録可能。これにより、事故調査のデジタル化(DX)を加速させるとともに、フェイク画像・動画による不正請求の抑止にも貢献します。

■ 実証実験の今後

まずは、事故報告段階での活用からPoCを開始。保険契約者がスマートフォンで撮影・報告した映像をベースに、保険会社側で真偽を自動・効率的に判別する仕組みの構築を目指します。


出典

🔗 PR TIMES – 【リーテックス】生成AIによる不正請求/フェイク対策のためスマートフォン搭載カメラを活用した実証実験をあいおいニッセイ同和損害保険株式会社と行うことに合意
🔗 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000057244.html


AIVISOR編集部より

保険分野における生成AIリスクへの現実的対策として、今回の取り組みは非常に意義深いものです。

画像・映像を使った保険金請求が普及する中で、生成AIによる不正画像・書類の混入は、今後ますます大きな課題になることが予想されます。そうした中、リーテックスの「ONEデジ」のような信頼性ある映像証明技術が現場で活用されることは、保険業務の透明性と迅速性の両立に大きく貢献するでしょう。

また、契約者が自分のスマホで撮影・提出できる仕組みは、UXの向上にも直結します。テクノロジーと保険の融合によるイノベーションが進む中、本件は業界のDXモデルケースとしても注目に値します。

今後のPoCの成果や本格導入の進展に期待が寄せられます。

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