ニュースの概要
ファインディ株式会社は、IT/Webエンジニアを抱える企業を対象に、「AI活用状況と今後のエンジニア採用への影響」に関する調査を実施。その結果、9割以上の企業がAIツールの導入・活用を進めており、約7割が今後の採用要件に変化があると回答しました。特にChatGPTやGitHub Copilotの導入率が高く、エンジニアには技術だけでなくビジネス感度や論理的思考力も求められる傾向が強まっています。
✅ リリース企業名
ファインディ株式会社
ニュース内容
エンジニア向け転職プラットフォーム「Findy」を運営するファインディ株式会社は、企業のAI導入状況とそれがエンジニア採用に与える影響について調査を実施。対象は、Findyを採用目的で利用している188社で、調査期間は2025年2月18日〜3月10日でした。
■ 企業のAI活用動向
- 98.4%の企業がAIツール導入・実装を実施中
多くの企業がエンジニアやビジネス部門の業務効率化を目的にAI導入を進めており、87.8%が業務生産性向上に向けて取り組んでいます。 - 導入率が高いのは「ChatGPT」「GitHub Copilot」
また、「Cursor」「Devin」などの開発補助ツールの導入も2〜3割と高く、企業のAI投資意欲がうかがえます。 - AI活用が進む企業の傾向
AI活用に積極的な企業は、「AIを自社戦略の中核と位置づけている」「経営陣自らがAI活用を推進」しているといった特徴があります。
■ 採用要件への影響
- 「採用強化を検討中」企業は50%超
AI推進のための人材採用をすぐに強化しようとする企業は約半数ですが、2割近くは「人材は十分」と回答。3割は「不足しているが採用予定なし」と慎重な姿勢です。 - 「採用要件が変わる」と考える企業は約7割
現在すでに採用要件を変更した企業が11.7%、今後の変化を見込む企業を含めると70%以上が変化を予測。 - 18.1%の企業が選考時に「AIツール活用経験」を確認
採用過程でAIリテラシーや使用経験をチェックしている企業も増えており、好奇心や挑戦姿勢も評価基準の一つとされています。
■ エンジニアに求められる能力(AI時代)
回答を分類すると、以下のようなスキル・資質が求められています:
- 論理的思考力/言語化能力
- アーキテクチャ設計など高度な技術力
- ビジネス理解と迅速なキャッチアップ力
- 新しい技術への好奇心と行動力
AIの支援を活かしながら、ビジネスの流れに即した判断や実装ができるエンジニア像が企業に求められています。
出典
🔗 PR TIMES – 【IT/Webエンジニア調査】AIにより約7割の企業が採用要件の変化を予想。AI全盛時代にITエンジニアに期待される能力・スキルとは 「ファインディ株式会社調べ」
🔗 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000140.000045379.html
AIVISOR編集部より
AI導入の加速とともに、エンジニアに求められる資質は「変化への柔軟性」と「思考力」へとシフトしています。
企業側の採用要件が大きく動き出している今、エンジニア自身にも「AIを活かせる人材」であることが求められています。単にツールを使えるだけではなく、「どのように使い、どんな価値を生み出すのか」を考えられることが、次世代のエンジニアの必須スキルとなっていくでしょう。
今後、こうした調査が企業の採用戦略や教育方針にも大きな影響を与えることは間違いありません。AIスキルは単なる“技術力”ではなく、ビジネススキルとしての地位を確立しつつある段階に入りつつあります。