ニュースの概要
株式会社ネオマーケティングは、「AIエージェント」に関する実態調査を発表。業務におけるAI活用率は16.8%にとどまる一方、人事・労務および情報システム部門では約3人に1人がAIを活用している実態が明らかにされた。また、AIエージェントという言葉の認知度は52.1%が「知らない」と回答。
✅ リリース企業名:株式会社ネオマーケティング
ニュース内容
株式会社ネオマーケティング(東京都渋谷区)は、2025年4月7日~8日にかけて全国の20歳以上の有職者1,000名を対象に、「AIエージェント」に関するインターネットリサーチを実施しました。
AI技術が業務支援として定着しつつある中で、AIが自律的に判断・実行する「AIエージェント」が注目を集めています。今回の調査では、AIエージェントの認知度・活用状況・導入の効果・今後の期待など、さまざまな角度から現場の声を分析しています。
主な調査結果(抜粋):
- 業務でのAI利用率は16.8% にとどまるが、「人事・労務」(39.1%)、「情報システム」(34.5%)部門では3人に1人以上がAIを業務で利用。
- 「AIエージェント」の認知率は52.1%が「知らない」と回答し、認知の遅れが浮き彫りに。
- 一方で、「情報システム」部門では24.1%がすでにAIエージェントを利用中。「人事・労務」では認知・利用を含め32.6%と高水準。
- ルーティン業務が多い部門ほどAIとの親和性が高いとされるが、必ずしも導入が進んでいない。特に「財務・経理」や「事務・総務」部門では活用率が低い傾向も確認。
- AIの活用実感では、利用者の85.7%が業務効率化を実感。「とても実感している」も25.0%と一定の成功例がある。
- AIエージェントに対する不安要素では、「判断の正確性・信頼性」(25.4%)、「セキュリティ・プライバシー」(23.3%)が上位に挙げられた。
- 利用意向については、今後「利用したい」と回答した人は27.5% にとどまり、慎重な姿勢も見られた。
- 今後のAI社会への浸透については、「浸透する」と回答したのは全体の52.1%にとどまり、「どちらとも言えない」(33.6%)も多く、意識はまだ流動的。
出典
🔗 株式会社ネオマーケティング – [AIエージェントに関する調査]
🔗 引用元:https://corp.neo-m.jp/report/investigation//itmedia_057/
コーポレートサイト:https://corp.neo-m.jp/
AIVISOR編集部より
今回の調査からは、AIエージェントが持つ自律的なタスク処理機能に対する期待がある一方で、その認知度と実利用率にはギャップがあることが浮き彫りになりました。特に情報システムや人事・労務など、AIと親和性の高い職種では既に実務レベルで活用されている点が注目されます。
一方、他の職種においては「AIエージェント」と「生成AI」の違いが十分に理解されていない現状も明らかに。今後、企業がAIエージェントを導入・活用していくためには、「どのような業務で」「どのように使うと効果が出るのか」という実践的なガイドラインの整備と教育の提供が求められそうです。
加えて、「判断の信頼性」や「セキュリティ」への懸念を払拭するための仕組み作りと、安心して任せられる環境の整備が、今後の導入拡大において極めて重要なテーマとなるでしょう。