ニュースの概要
弁護士ドットコム株式会社は、法務業務の効率化と人材不足の課題解決を目的として、国内法対応に特化したリーガルAIエージェント「Legal Brain エージェント」の提供を開始。第一弾機能として、自然言語で法的情報を検索・整理するリーガルリサーチ機能を実装。
✅ リリース企業名:弁護士ドットコム株式会社
ニュース内容
弁護士ドットコム株式会社は、2025年5月23日より、法務分野に特化したAIエージェント「Legal Brain エージェント」の提供を開始する。本サービスは、自社開発のAI基盤技術「Legal Brain 1.0」を搭載し、特に複雑なリサーチ業務の支援を目的としている。
背景には、法務部門での人材不足と業務量の多さという二重の課題があり、2024年の調査では半数以上の担当者がこれを指摘している。
「Legal Brain エージェント」は、弁護士や法務担当者にとって“法務チームの一員”のように機能し、専門性の高いリサーチを大幅に効率化できる。
▶ 主な機能・特徴
- 自然言語入力によるリサーチ:ユーザーが質問を入力すると、AIが法的論点を整理し、関連情報を提示。
- 独自データベース「LegalGraph」:法令・判例・専門書・ガイドラインなどを網羅した膨大なリーガルデータベース。
- 出典の明示:AIが提示する情報にはすべて出典リンクが付属し、検証可能。
- 論点の可視化:関連する論点を箇条書きで整理し、複雑な問題を明確に提示。
今後は、リーガルリサーチ以外の機能についても順次開発予定で、ユーザーの声を反映しながら展開される。
▶ 経営者コメント(抜粋)
代表取締役社長 兼 CEO 元榮太一郎氏は、「『Legal Brain エージェント』は、効率化ツールを超えて法の力を最大化するパートナーになる」とし、今後もAIとリーガルデータの融合により法務の未来を形作っていくと語っている。
出典
🔗 PR TIMES – リーガル特化型AIエージェント、「Legal Brain エージェント」の提供を開始
🔗 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000502.000044347.html
4. AIVISOR編集部より
リーガルテック領域における革新的な取り組みとして、「Legal Brain エージェント」の登場は画期的です。特に「自然言語で質問 → 法的論点の整理 → 根拠情報の提示」という流れは、専門家が行う複雑なリサーチ作業の大幅な効率化を実現するものです。
従来のリーガルデータベースは、情報の“蓄積”が主でしたが、本サービスは情報の“活用”にフォーカスしています。法務業務において時間と労力を大きく占めるリサーチをAIが補完することで、法務人材はより創造的・戦略的な業務に集中できる環境が整いつつあります。
法務部門や法律事務所においては、DX推進の一環としてこのような生成AIエージェントの導入検討が急務となるでしょう。リーガルリサーチに限らず、契約書レビュー、コンプライアンス対応、法務相談対応といった機能拡張が今後実現されれば、まさに“AIが支える法務の未来”が現実のものとなります。