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AI搭載MRI高速撮像技術「SmartSpeed Precise」登場、画質とスピードを両立する“Dual AIエンジン”を搭載

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ニュースの概要

株式会社フィリップス・ジャパンは、2つのAIエンジンを活用し、MRIの撮像を高速かつ高画質に実現する新技術「SmartSpeed Precise」の販売を2025年4月11日(金)より開始します。ノイズ除去やアーチファクト軽減、ブラー除去などを単一の再構成パイプラインで実現し、患者ケアの質向上に寄与します。

リリース企業名: 株式会社フィリップス・ジャパン


ニュース内容

株式会社フィリップス・ジャパンは、MRIの撮像スピードと画質向上を同時に実現する次世代技術「SmartSpeed Precise」を発表しました。本製品は、「Dual AI engine」を搭載し、2つのAIが連携してMRIの画質と処理速度を高次元で両立します。

1つ目のAI「Adaptive-CS-NET」は、Compressed SENSE技術をベースにノイズ除去を行いながら67%の撮像時間短縮を実現。2つ目のAI「Precise Image Net」は、リンギングアーチファクトを除去し、空間分解能を最大80%向上させるなど、従来技術では実現できなかった精度の高い画像再構成を可能にします。

この「SmartSpeed Precise」は、データ処理の最適化と再構成アルゴリズムの融合により、アーチファクトやブラーを軽減し、診断精度と信頼性を両立。放射線科や整形外科、神経内科など、幅広い診療科での活用が期待されています。


出典

🔗 PR TIMES – AI技術によりMRIのさらなる高速化と高画質化を革新 「SmartSpeed Precise」登場
🔗 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000200.000019698.html


AIVISOR編集部より

MRI検査における「高画質×高速化」は、多忙な臨床現場にとって喫緊の課題です。今回フィリップスが発表した「SmartSpeed Precise」は、この両立を“AIの力”で達成した点が画期的。撮像時間の67%短縮、画質80%以上の向上という定量的な成果も、臨床導入を後押しする強力な証左です。

「Dual AI engine」の採用は、今後の医療AI領域でもスタンダードとなる可能性があり、他メーカーの動向にも注目が集まるでしょう。また、再構成パイプラインを一つに統合するという設計思想は、システムの整合性とメンテナンス性にも寄与するものと考えられます。

AIが医療の中枢技術と融合する時代の象徴として、「SmartSpeed Precise」は今後の医療現場を大きく変える“先駆け”となるかもしれません。

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