ニュースの概要
ファインディ株式会社は、IT/Webエンジニアを対象に実施した「転職市場・キャリア動向・AIの活用状況に関する調査」結果を発表しました。調査では、91.8%のエンジニアが生成AIを業務で活用していることが明らかになったほか、個人での課金状況やリモート勤務の実態、年収の推移、注目企業などの最新傾向も明らかになりました。
✅ リリース企業名
ファインディ株式会社
ニュース内容
エンジニアプラットフォームを提供するファインディ株式会社は、IT/Webエンジニアの生成AI活用状況とキャリア動向に関する最新調査を実施しました。
調査によると、91.8%のエンジニアが業務で生成AIを活用していると回答し、そのうち半数以上がChatGPTやGitHub Copilotを使用していることがわかりました。また、44.6%が個人で生成AIに課金しており、そのうち約8割が月3,000円以上を支出しているという実態も判明しました。
生成AI活用においては「信頼性の確保(62.9%)」「セキュリティ・プライバシー(52.4%)」が主な課題として挙がっています。
働き方に関しては、51.3%がフルリモート勤務で、71.6%がその頻度に満足している一方、**出社頻度が増えたエンジニアは21.8%**で、71.3%が転職のきっかけになり得ると回答。出社回帰に対する敏感な意識も明らかになりました。
年収面では、平均700.8万円と初の700万円台を突破。ただし年収の増加幅は近年やや鈍化傾向が見られます。
また、「働いてみたい企業」としては外資系大手に加え、「サイバーエージェント」「さくらインターネット」「Sansan」が新たに上位にランクイン。「興味を持った企業」では、先進的なAI活用や技術開示が特徴の「Sakana AI」「Ubie」「ゆめみ」「マネーフォワード」などが選ばれました。
調査結果はITエンジニアの転職サービス「Findy」内でも登録ユーザー向けに公開されています。
出典
🔗 PR TIMES – 【IT/Webエンジニア調査】生成AI利用実態:9割以上は生成AIを業務活用、半数近くは個人で課金。「出社頻度」「年収推移」「注目企業」の傾向も公開
🔗 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000137.000045379.html
AIVISOR編集部より
今回のFindyの調査からは、生成AIの業務利用がエンジニアの働き方においてすでに不可欠な存在となっていることが読み取れます。中でも個人での課金率の高さは、生成AIが仕事に与える影響力の大きさを物語っています。
また、リモート勤務の継続希望と出社回帰への敏感な反応は、企業が人材を惹きつける上で働き方の柔軟性が依然として重要であることを示しています。
一方、AI活用への関心が高い企業が「興味を持たれた企業」として浮上している点は、エンジニアが技術トレンドを重視して企業選びをしていることの証左です。企業側も採用戦略として、生成AIをはじめとする技術開示や開発文化の発信がますます求められてくるでしょう。