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労務相談AIからAIエージェントへ──HRbaseが労務×AIの新境地開拓を宣言

目次

ニュースの概要

・労務相談プラットフォーム「HRbase」の労務相談AIを大幅アップデートし、労務特化型AIエージェント開発に本格着手します。
・独自アルゴリズムで社会保険労務士の知識と思考プロセスを学習させ、能動的にタスクを提案・実行するAIを目指します。
・労務相談AIの利用頻度は2024年4月のリリース以降800%増と好調で、専門領域に特化したAIの需要を裏付けています。

リリース企業名:株式会社HRbase

ニュース内容

株式会社HRbase(大阪市中央区)は、労務相談プラットフォーム「HRbase」に搭載している労務相談AIを大幅アップデートし、労務管理に特化したAIエージェントの開発へ本格的に踏み出すと発表しました。

これまでの歩み

  • 2021年3月:社会保険労務士(社労士)向けに「HRbase」をリリース。
  • 2024年4月:独自アルゴリズムと社労士の知識を学習した労務相談AIを公開。
  • 2025年2月:企業の労務担当者にも利用対象を拡大。

リリース後わずか1年あまりで、労務相談AIの利用頻度が800%増と急成長しており、専門領域に特化した生成AIのニーズを裏付けています。

AIエージェント開発に踏み切る理由

  • 汎用AIの限界:ChatGPTなどは“汎用的な回答”にとどまりがちで、法改正や実務慣行が複雑な労務領域では精度が不十分。
  • 独自資産の存在:社労士資格を持つ代表・三田氏を中心に、社内に専門家チームを組織。3年以上にわたり蓄積してきた膨大な労務資料と思考プロセスを学習データとして保持。
  • 市場トレンド:生成AIが「情報収集ツール」から、タスクを自律的に実行するAIエージェントへ進化する流れが始まっている。

目指すAIエージェントの姿

HRbaseはAIエージェントを「複雑な問題を自律的に計画し、実行できるAI」と定義しています。具体的には、

  1. 法改正の自動モニタリング
    • 最新法令をリアルタイムで追跡し、該当する手続きを自動抽出。
  2. タスクの能動提案と実行
    • 労務担当者のスケジュールを踏まえ、期限順に対応策を提示し、必要書類のドラフトを生成。
  3. 進捗管理とレポーティング
    • 実施状況をダッシュボードで可視化し、経営層向けレポートもワンボタンで出力。

今後のロードマップ

  • 開発状況:提供時期は未定ながら、社労士・企業担当者向けにトライアルを依頼しながら検証を重ねる計画。
  • 情報発信:代表の三田氏がメールマガジンやオンラインセミナーで進捗を随時公開。
  • 協力体制:社労士コミュニティとの連携を強化し、実務フィードバックをエージェントの学習サイクルへ反映。

HRbaseは、AIを「受け身のツール」から「能動的パートナー」へ進化させることで、労務担当者が人にしかできないクリエイティブな業務に集中できる環境づくりを目指しています。

出典

🔗 PR TIMES – 労務相談AIからAIエージェントへ。労務×AIの新境地開拓に挑みます
🔗 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000053139.html

📌 4. AIVISOR編集部より

労務管理は法改正や手続きが複雑で属人化しやすい領域です。HRbaseの取り組みは、専門知識を備えたAIを“相談相手”から“実務を代行するパートナー”へ進化させようとする点で画期的といえます。自律型エージェントが実現すれば、担当者は判断や戦略立案など人間にしかできない仕事へ注力しやすくなります。開発ハードルは高いものの、労務×AI分野のリーディングカンパニーを掲げる同社の今後に注目したいところです。

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