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千葉工業大学、国内初「AI大学講師」導入を発表 ― VCとAIが融合した次世代教育支援の実証実験開始

目次

ニュースの概要

千葉工業大学は、日本初となるAI大学講師を導入したことを発表。ブロックチェーン技術と大規模言語モデルを活用し、個別最適化された対話型指導を提供。授業内での学習成果を「Verifiable Credential(VC)」として発行するなど、教育効果の定量的検証を進める。

リリース企業名:千葉工業大学


ニュース内容

千葉工業大学は、日本国内で初めてAIを大学講師として正式に導入しました。この「AI大学講師」は、大規模言語モデル「ChatGPT」と、ブロックチェーン技術を用いた「Verifiable Credential(VC)」を組み合わせることで、学生一人ひとりの学習履歴に基づいた個別最適化指導を提供します。

学生との対話を通じて思考プロセスを可視化し、体系的な表現力や批判的思考力の育成を目指します。また、VCにより、信頼性の高い学習成果を証明可能とし、就職活動などでも活用できる形でデータを発行。AIによる指導の正確性と安全性も向上させています。

この取り組みは、「web3・AI概論」授業内で実証実験として実施されており、学生の理解度や学習継続率、思考力の変化などを定量的・定性的に検証中です。授業修了時にはVCが発行され、信頼性の高い学習記録が構築されます。

システムは以下の4つのプロセスで機能:

  1. 学習活動をデータ化
  2. VC(検証可能なデジタル証明書)発行
  3. ChatGPTベースのAIとデータ連携
  4. 個別最適化された対話型指導の提供

千葉工業大学では、今後この実証結果を基に、全国の高等教育機関への展開を視野に入れています。AIが教育支援ツールとして教員を補完し、創造的な教育環境の実現を目指す取り組みとして注目されています。


出典

🔗 PR TIMES – 千葉工業大学、国内初となる「AI大学講師」を共同開発
🔗 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000042635.html


AIVISOR編集部より

AIとブロックチェーン技術の融合が、高等教育に革新をもたらす一歩となりました。千葉工業大学の「AI大学講師」導入は、教育における“個別最適化”と“信頼性ある証明”という2つの大きなテーマに挑んでいます。

特に、AIが単に知識を提供するのではなく、思考を深めるパートナーとして機能する点は、今後の教育の新たな方向性を示しています。VCによる学習成果の記録と証明が標準となれば、履歴書や成績表に代わる新たなスキル証明手段として普及する可能性もあるでしょう。

テクノロジーと教育の共創が進むなか、本事例は他大学や教育機関にとっても重要な参考モデルとなりそうです。

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