ニュースの概要
Zscalerは、2025年版のAIセキュリティレポートを公開。AI/MLトランザクションが前年比3,000%以上急増し、ChatGPTが最も利用されたツールに。急速なAI導入に伴うセキュリティリスクにも警鐘を鳴らす。
✅ リリース企業名
ゼットスケーラー株式会社
ニュース内容
Zscaler, Inc.(NASDAQ: ZS)は、同社のZero Trust Exchange™プラットフォームで分析した5,360億件以上のAI/MLトランザクションに基づく「2025年版 Zscaler ThreatLabz AIセキュリティレポート」を公開しました。レポートでは、組織によるAI/MLツールの使用が前年比3,000%以上増加していると明らかにされ、新たな生産性と効率性を追求する一方で、セキュリティリスクの高まりにも言及しています。
AIツールの中ではChatGPTが全AIトランザクションの45.2%を占め、最もブロックされたツールでもありました。加えて、GrammarlyやMicrosoft Copilotなどの人気ツールもブロック対象に。脅威アクターはDeepSeekやエージェント型AIを活用し、攻撃の自動化や拡大を加速させています。
AIトラフィックは業界別で金融/保険(28.4%)、製造(21.6%)が最多。日本はアジア太平洋地域で2位のトランザクション量を記録しましたが、コンプライアンスやスキル不足の課題も顕在化しています。
Zscalerは、ゼロトラストアーキテクチャーとリアルタイムAIインサイトを組み合わせ、データ分類、脅威予測、ラテラルムーブメントの制御など、多層的なセキュリティ対策を提案。今後のAI活用におけるリスク管理と対応の重要性を訴えています。
出典
🔗 PR TIMES – ゼットスケーラーが最新のAIセキュリティ レポートを公開、組織によるAI/MLツールの使用は3,000%以上の急増
🔗 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000055108.html
AIVISOR編集部より
Zscalerの最新レポートは、生成AIの急速な普及とその裏に潜むリスクを浮き彫りにしています。ChatGPTやDeepSeekといったツールの拡大により、便利さと同時にセキュリティ上の脅威も進化しています。特に中小企業やIT部門が小規模な組織では、見過ごされがちなデータの取り扱いやアクセス管理の重要性が問われます。
ゼロトラスト戦略の導入は、AI活用時代における企業の命綱とも言えます。攻撃対象を最小化し、AIを武器とする脅威に対抗するには、企業規模を問わず、セキュリティの再設計が急務です。未来のイノベーションを支えるAI、その土台にあるべきは“信頼”と“安全”です。